農園主第3章募集開始|森と海と明日がつながる場所へ 〜MORIUMIUS FARMのこれまでと、これから〜
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『「土」づくりからはじまった2023年』
2023年、MORIUMIUS FARMの挑戦は1つの願いから始まりました。
「この土地に、もう一度いのちの循環を取り戻したい」
津波の被害を受けた元中学校の跡地。
住民が石巻市へ提案し、津波被害により人が住めなくなってしまった雄勝町の中心部を沢山の人と共に花や緑で覆う利活用事業に参画したのが2023年。山土が盛られたその場所は、重く粘り気のある無機質な土が広がり、決して農業に適した環境ではありませんでした。
けれど私たちは、ここに集まる多くの人、地域の資源、自然の力を信じていました。その大きな力が合わさり、ゼロから農地づくりを実践してきました。
地元で出た牡蠣やホタテの殻を焼いてつくった石灰、竹を燃やした竹炭、生ごみのコンポスト、そして水産加工場から出る魚の骨や内臓からつくられた肥料。
これらを土に混ぜ込み、少しずつ土壌にいのちを吹き込んでいきました。
さらに、ソルガムという植物を育て、4ヶ月で2メートル近くまで成長させた後、刈り取り粉砕して土に戻す。植物を肥料として育て、土に還す。
その過程で微生物が集まり、土はゆっくりと息をしはじめました。
水はけの悪さにも向き合いました。
水路を掘り、炭やパイプを通し、木や竹の枝で覆うことで空気と水の通り道をつくる。
通気浸透水脈と言われる大地を再生する手法も取り入れながら、何度も調整を重ねました。目に見えない部分にこそ時間と労力がかかっています。
2024年4月には、ワイン用のぶどう7品種・約1300本を植樹。
粘土質の土壌でも育つよう、人の手で小さな山をつくり、その上に丁寧に1本1本を植えていきました。
土づくりからはじめて約1年半。
ようやく「いのちが循環する」農地へと変化してきました。
『食・自然・体験がつながる場所へ』
2025年11月。MORIUMIUS FARMの新たな拠点「MORIUMIUS MARINE & FOOD」が完成しました。
宮城県産の杉や檜を使った木造平屋の建物。
屋根には雄勝硯のスレートを使用し、一部は草屋根にすることで、土の断熱効果を活かしています。
外壁にはレンガをあしらい、かつてこの地にあった中学校の面影を感じられる設計にしました。
この施設の特徴は、「自然の力を無理なく活かす」こと。
太陽光発電はもちろん、太陽や薪ボイラーの熱でお湯をつくり、地下セラーの冷気は冷房として利用します。排水は浄化槽を通った後、屋根瓦のチップを敷いた65メートルの水路へ。チップに付着した微生物が水を浄化した後、ビオトープ※へ流して再利用します。トイレには水を使わず、微生物の力で分解するバイオトイレを導入しました。
(※生きものたちが自然に暮らし、循環する小さな生態系のこと)
ここは単なる施設ではありません。
ワインを醸造するワイナリー、食を体験するガーデンキッチン、食事や買い物を楽しむカフェ、食品を開発するフードラボ。それぞれがゆるやかにつながり、「食」を中心にした循環を生み出す複合体験施設です。
屋外のガーデンキッチンでは、大きなテーブルと竈を囲み、こどもたちが魚をさばき、火を起こし、料理をします。平日には学生達が訪れ、休日には家族連れで、海と食を学ぶ場となります。
使うのは、雄勝の海の恵み。
これまで見過ごされてきた食材にも光を当て、自然エネルギーで調理する“リジェネラティブフード”として提供しています。
さらに、牡蠣のカレーやタコのラグー、鮭ほぐしといった人気商品に加え、新たな食品開発もスタートしています。ワイン用ぶどう(マスカットベーリーAや甲州)を使ったジュースづくりも始まりました。
施設の周囲にも、新たな挑戦が広がっています。
荒地には、10倍のスピードで木が成長すると言われる宮脇方式を取り入れた植樹で約1000本の広葉樹を植え、森の再生を目指しています。
かつての桜並木を思い起こさせるように桜を植え、さらに果樹を植えて “食べられる森(フードフォレスト)” づくりも進行中です。
ここには「自然とつながり、共に生きる」を体験する場があります。
『そして次の一歩へ 農園主 第3章、スタート』
MORIUMIUS FARMはこれまで、3年の時間をかけて自然とつながる場をつくってきました。
そして今、新たな段階に進もうとしています。
目指すのは、より豊かで、より生命力あふれる環境です。災害があり、人が住めなくなり、荒地として残された町。そこに人が集まり、自然を蘇らせることは、こども達の学びとなり、町の未来に繋がり、そして気候や海流の変動が激しくなる未来に向けて我々ができることです。
施設は完成しましたが、その周囲にはまだ多くの可能性が残されています。
これからは、さらに緑を増やし、生態系を育てていくフェーズに入ります。
具体的には―
・ぶどう栽培をより良くするために、東京大学宮沢研究室と進めている研究を拡張し、より多くの樹に実践していくこと
・施設周辺の環境整備を更に進め、自然と人が共存する場をつくること
これらには、継続的な力が必要です。そこで始まるのが、「農園主 第3章」。
この場所の未来に共感し、共につくっていく仲間としての農園主を募集します。
次の世代へとつなぐ、未来をつくる物語の一員になりませんか?
この場所は、まだ完成していません。
だからこそ、関わる余白があります。
森(MORI)と海(UMI)、こどもと町、そして自然の明日(US)、未来のために。
その一歩を、ぜひ私たちと一緒に。
農園主 第3章の募集がはじまりました!ぜひご覧ください。
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