
MORIUMIUS Farm & Wineryの自然派ワイン ~オレンジワインの起源編~
【オレンジワインの魅力】
最近では自然派ワインを好む方が増えていますが、中でも注目を集めているのはオレンジワインです。白ワインや赤ワインとは異なる独特の風味が、自然派ワイン愛好家や新しいワイン体験を求める人々にとって魅力的な選択肢となっています。
オレンジワインとは、白ぶどうを使って赤ワインの製法で造られるワインのことを言います。ロゼが黒ぶどうを使い、白ワインのような製法で作られるのとは真逆の製法です。オレンジワインは、白ぶどうの果皮や種も一緒に発酵するためオレンジ色の外観を持ちます。柑橘系のアロマティックな白ワインの香りも残しつつ、赤ワインのような苦味や渋み、旨みも感じられる飲みごたえのあるワインです。

photo by hitomi kondo
【オレンジワインの根源: ジョージアから広がる伝統のワイン】
オレンジワインが世界のワイン市場で広がりを見せたのは、90年代後半と言われています。ですが、オレンジワインの発祥はそのさらに昔。ワイン発祥の地といわれるジョージア(旧グルジア)のアンバーワイン(美しい琥珀色 = amberアンバー)が起源となります。ジョージアでは、地中に埋めた巨大なかめ(クヴェヴリ:写真右の壺のこと)の中で、白ぶどうを果皮や種ごと醸造します。この製法はユネスコの無形文化遺産に指定されています。
ジョージアは、長年ソビエト連邦に属していたため、アンバーワインは流通することが少なく秘められたワインでした。独立後に徐々にその存在を知られるようになり、90年代後半にイタリアの生産者が「オレンジワイン」と名づけ、製造販売したところ広く知られるようになったと言われています。

【MORIUMIUS Farm&Wineryのオレンジワイン『Yokou(陽光)』】
MORIUMIUS Farm&Wineryのオレンジワインは、山形県の農家さんで育ったぶどうを丁寧に収穫し、その日のうちに醸造しています。醸造は、宮城県川崎町でナチュラルワインを醸造している<アルフィオーレ>にて行っています。酸化防止剤や亜硫酸塩を含まず、ぶどうの皮についた野生酵母のみで醸造している、身体に優しい国産の自然派ワインです。
[特徴]
Yokou(陽光)は、落ち着いた深みのある琥珀色を纏っています。ぶどう品種は、デラウェア73%、セイベル29%です。
皮が紫がかったデラウェアをメインで使っており、あたたかく包む太陽の光「陽光」のように美しく鮮やかなオレンジ色のワインに仕上がりました。
[味わい]
フレッシュな酸味、しなやかでスムースなテイスト。アタックは爽やか、アプリコットや金木犀のような花、トロッとした蜂蜜のニュアンスがあります。多彩なアロマと味の変化を楽しめる、旨味のあるオレンジワインです。
[フードペアリング]
白ワインよりも苦味や深み、ぶどう本来の旨味が備わっているため、スパイスなどを使ったお料理との相性も抜群です。もちろん鮮魚や、肉料理、また和食など多彩なマリアージュを楽しんでいただけます。
購入リンク:https://moriumiuslearning.com/items/648a5edc953729002fdc0197
【MORIUMIUS Farm&Wineryの取り組み】
MORIUMIUS Farm&Wineryでは、津波による甚大な被害を受けた宮城県石巻市雄勝町で、官民連携しながら町の未来を育む活動の一環として自社農園ワイナリーの構築を進めています。
リジェネラティブ農業*により生物多様性溢れる農地をつくり、微生物や自然発酵からなるワインや食品造りを通して、こどもと町にサステナブルな未来を届けることを目指しています。
2024年4月には、自社農園でのぶどう植樹を控えており、今後は雄勝町で育ったぶどうでナチュラルワインの醸造を計画しています。この取り組みがこども達の学びの場となり、未来の雄勝町に持続可能な循環をもたらすよう願いを込めて活動しています。
*リジェネラティブ農業 : 有機物が豊かな土壌を古来の方法でつくり、CO2を貯留し、気候変動を抑制することを意識した農法。不耕起栽培・有機肥料・堆肥などを活用することで、栄養価の高い食物が期待できると言われ世界的に注目を集めています。